
静脈瘤のレーザー治療は、エンドレーザー法といいます。細いレーザーファイバーを静脈の中に入れ、中から血管を焼き閉塞させてしまう"血管内治療"です。
エンドレーザー法は、以前から皮膚科や美容整形で行われている体外からレーザーを照射する方法とは異なります。従来のレーザー治療は非常に小さい静脈瘤(くもの巣状静脈瘤等)に対する治療です。
安全な治療法です
エンドレーザー法は従来の手術と異なり、局所麻酔(TLA麻酔)でほとんど傷がなく、短時間で静脈瘤の治療が可能です。アメリカやヨーロッパでは、入院設備のないクリニックで日帰りで行われています。治療の方法としては、手術というより放射線科で行うような血管内治療に近いものになります。
しかし、下肢静脈瘤のレーザー治療には超音波検査(エコー)や特殊な局所麻酔(TLA麻酔)に関する経験と知識が必要ですので、血管外科医、特に下肢静脈瘤の治療に詳しい医師が治療を行う必要があります。
下肢静脈瘤の標準的な手術はストリッピング手術です。この方法は手術用のワイヤーを用いて静脈を引き抜く方法で、100年以上前から行われています。いろいろな診断や治療技術が進歩する
なか、つい最近までストリッピング手術は下肢静脈瘤の外科治療の中心でした。
ところが、アメリカやヨーロッパでは、1996年頃よりラジオ波やレーザーを使った血管内治療が登場し、体にやさしい治療としてまたたくまに普及するようになりました。現在下肢静脈瘤のレーザー治療は世界の標準治療になってきています。
しかし、現在のところ日本ではこれらの血管内治療の普及が遅れています。これはもともと下肢静脈瘤を専門に扱う医師が少なく、また一部のレーザー治療以外のレーザーは保険診療で認められていないためです。
エンドレーザー法は、国際的にも広く認められ行われている大変優れた方法ですので、保険適用を機にレーザー治療が、下肢静脈瘤手術療法の選択肢の一つとして広く普及することを願っております。
私たちは、患者さんができるだけ質の高い先進的な治療を受けることができるよう努力した結果、レーザー治療を行うことを選択しました。レーザー治療に日本でもいち早く取り組み、治療方法の
改良に努めております。