Q&A

当院に寄せられる下肢静脈瘤についてのご質問をQ&Aにまとめております

下肢静脈瘤はありふれた病気ですか?
小さくて細かい静脈瘤も含めると、40歳以上の女性の2人に1人は下肢静脈瘤があるとも言われ、とてもありふれた病気です。

年齢や性別と関係がありますか?
下肢静脈瘤は女性に多く、年齢とともに増加する病気です。
また、一度下肢静脈瘤になると、自然に治ってしまうことはなく、年々少しずつ大きくなっていく(進行する)性質を持っています。

職業と関係がありますか?
一日に10時間以上立ちっぱなしであるような、立ち仕事の人に多く見られます。立ち仕事の人は、下肢静脈瘤になりやすく、また進行するスピードも速い傾向があります。
特に男性は、こじらせるまで我慢してしまう人が多いため、早めの受診をおすすめします。

遺伝はしますか?
いわゆる遺伝病ではありません。ただ、親・兄弟に下肢静脈瘤のある人がいると、その人自身もなりやすいとされており、「下肢静脈瘤になりやすい体質」はあると言われています。

弾性ストッキングを履いたら、足が軽くなり調子が良いのですが。このまま治りませんか?
弾性ストッキングは、下肢の「重い、だるい、疲れやすい、むくみやすい、あしがつる」などの症状を緩和する上で、とても有効で安全な治療方法です。ただし、残念ながらストッキングを毎日着用し続けても、下肢静脈瘤が治っていくわけではありません。

また、ストッキングのシリコンやナイロンにかぶれてしまう場合があるので、注意してください。

下肢静脈瘤を放置するとどうなりますか?
下肢静脈瘤は一般に、命に関わるような深刻な病気ではありません。「下肢の切断」や「血栓が脳や肺に飛ぶ」というような事態に至ることは、きわめて稀ですので過度な心配は不要です。

下肢静脈瘤があることは分かっていても、痛くもかゆくもなく、そのまま放っている人も多く、そのような場合、大きなトラブルにつながることも少ないと考えられます。ですので、下肢静脈瘤があるからと言って、必ずレーザー治療や手術を行わなければならない、と言いう訳ではありません。

ただし、下肢静脈瘤による症状(下肢が重い、だるい、疲れやすい、むくみやすい、こむら返りが頻繁にありつらい)がある人は、下肢静脈瘤を治すと、下肢が軽くなって、楽になります。

また、「下肢静脈瘤をこじらせてしまった状態の人」(血栓性静脈炎、うっ滞性皮膚炎、うっ滞性皮膚潰瘍など)は、下肢静脈瘤の根本治療(レーザー治療など)を受けることが強く勧められます。

下肢静脈瘤は、一度出来ると自然に治ってしまうことはなく、少しずつ進行してしまう病気です。その意味で、やっかいな病気とも言えます。

レーザーで血管を閉じてしまっても大丈夫ですか?
下肢の血液の約90%は「深部静脈(しんぶじょうみゃく)」(筋肉の中を通る奥深い場所にある静脈)を通って心臓に戻ると言われています。下肢静脈瘤治療の際に、レーザー治療を行う部分は、「表在静脈(ひょうざいじょうみゃく)」と言われ、もともと「脇道の血管」あるいは「予備の静脈通路」です。深部静脈がきちんと働いていれば、脇道部分は無くても大丈夫です。さらに、下肢静脈瘤になってしまっている人は、表在静脈がもうきちんと働いていません。このため、レーザーでその部分を閉じてしまっても大丈夫ですし、むしろ下肢全体としては、血液循環が良くなるのです。(悪いマイナスの部分が無くなると、全体としてプラスになる、と考えてください。)

手術は痛くないのでしょうか?
レーザー治療は局所麻酔で行います。このため、麻酔の注射時の痛みはありますが、レーザー焼灼時の痛みは全くと言っていいほどありません。当クリニックでは患者さんの不安や緊張を和らげるため、鎮静剤(ちんせいざい)の点滴も併用しており、ウトウトと眠いような状態で治療を受けていただいています。

なお、膨らんだ血管が多い人は、それらの処置の際に、少し痛みがある場合があります。

下肢静脈瘤の手術では入院が必要でしょうか?
当院では、レーザー治療も従来の手術治療(ストリッピング手術)も、日帰り治療で行っています。
入院の必要はありません。

費用はどの程度なのでしょうか?
当院でのレーザー治療は保険診療です。
3割負担の方は5-6万円(1割負担の方は1-2万円)の自己負担(窓口での支払い)となります。